電気学会全国大会講演要旨
2-019
直流高電界下において架橋剤分解残渣がXLPE中の空間電荷形成と絶縁破壊に及ぼす影響
◎鈴木 均・林 宣也・三宅弘晃・田中康寛(東京都市大学)・前野 恭(情報通信研究機構)
CVケーブルの絶縁層に用いられる架橋ポリエチレン (XLPE)は、多くの場合、有機過酸化物ジクミルパーオキサイド(DCP)を用いた化学架橋により作製されており、架橋剤分解残渣がXLPE内に残留する。この架橋剤分解残渣が直流高電界下において、空間電荷蓄積特性に影響を与えていると言われている。そこで本報告では架橋剤分解残渣が残留するXLPEを用いて、直流高電界下における空間電荷分布測定を行い、架橋剤分解残渣が空間電荷形成および絶縁破壊に及ぼす影響を調査した。