電気学会全国大会講演要旨
2-029
高温加熱したPVCの空間電荷分布と絶縁破壊
三浦雅和(島根県警察本部)・○福間眞澄(松江工業高等専門学校)・岸田 悟(鳥取大学)
ポリ塩化ビニル(PVC)は安価で優れた絶縁性能を有することから,家電製品の電源コードやプラグ・テーブルタップ等の配線器具の絶縁材料として広く使用されている。しかし,容量を超える負荷の接続や接触不良や断線,また放熱不良により150℃を超える温度上昇(異常発熱)が起こり絶縁破壊に至る場合がある。本報告では,長時間高温に曝されたPVCの絶縁性能の変化と絶縁破壊過程の調査を目的に, PVCの絶縁破壊までの空間電荷分布と伝導電流を室温から200℃まで測定したので報告する。