電気学会全国大会講演要旨
2-038
広帯域インピーダンス分光法の優れたケーブル絶縁体劣化位置標定感度
○平井直志・山田貴之・大木義路(早稲田大学)
ケーブル絶縁体劣化診断法として絶縁体のインピーダンススペクトルをフーリエ逆変換する広帯域インピーダンス分光(BIS)法の適用可能性を検討している。本稿では、部分的に熱・放射線同時劣化を施したシリコーンゴム、架橋ポリエチレン、難燃エチレンプロピレンゴム絶縁ケーブル、部分的に絶縁体剥離を施した特殊耐熱ビニル絶縁ケーブルについて、BIS法と時間領域反射測定(TDR)法により劣化位置標定の可能性を比較した。その結果、絶縁体剥離位置については両者とも標定可能であるが、熱・放射線同時劣化の位置標定においては、BIS法がTDR法よりはるかに感度が高いことがわかった。