電気学会全国大会講演要旨
2-042
周波数応答解析によるモータサージ電圧の抑制
◎高橋芳光・脇本 亨・木村統公(日本自動車部品総合研究所)・鳴海礼斗史(デンソー)・早川直樹(名古屋大学)
高電圧かつ高速でインバータスイッチング駆動する電気車両駆動モータは,コイル間にて部分放電が発生しないようにサージ電圧を抑制することが重要である。本報告では,インバータ〜モータのケーブルを伝達する際の周波数応答に着目した解析により,モータ入力端の最大電圧を低減するインバータ出力波形の検討を行った。その結果、インバータ出力端の立ち上がり時間を短く(高速化)した場合,スイッチング波形の周波数成分がケーブル伝達特性の増幅域にかかる条件で急激に上昇することが分かり,電圧上昇を回避する具体的なインバータ波形を提案した。