電気学会全国大会講演要旨
2-043
発電機固定子コイル絶縁層に対する機械的劣化評価指標の検討
◎田中清輝・小島啓明・東村 豊・小野田 満・鈴木啓司(日立製作所)
大型発電機の固定子コイル主絶縁層に適用されている集成マイカ絶縁システムでは,劣化兆候が従来の非破壊電気試験のみでは把握し辛く,診断精度の向上が課題となっている。これは,本絶縁システム特有の劣化現象に起因するものと推定している。そこで,この劣化現象を簡便かつ高精度に評価可能とする,印加電圧に対する部分放電電荷量のパターンに着目した診断方法をこれまでに提案した。本報告では,前報の診断方法をベースとして,機械的劣化の定量評価を検討した結果について述べる。