電気学会全国大会講演要旨
2-057
エポキシ樹脂中にモールドされた集成マイカバリア中の交流トリー進展現象
◎田村嗣人・馬目和茂(明治大学)・植原弘明(関東学院大学)・工藤勝利(明治大学)
本研究では、エポキシ樹脂/集成マイカのマクロ的界面を有する複合絶縁体を用い、集成マイカがトリー進展に対して正のバリア効果があることを明らかにした。これまで得られた結果から、電気トリーはバリア界面に沿って進展する場合と、バリア材料中を進展する場合があることが分かった。特にバリア中に進入して進展する場合は、バリア材料自体の微細構造の影響を受けることが分かっている。そこで今回、エポキシ樹脂/集成マイカの複合絶縁体を用いて、針―平板電極系で交流トリーの進展を観察するとともに絶縁破壊実験を行った。