電気学会全国大会講演要旨
2-065
部分放電発生電圧に与える前の放電の影響
○石田隆弘・大石俊也・杉山佳佑(静岡理工科大学)
著者らはこれまで、絶縁材料の部分放電劣化に関する研究を行っている。部分放電は、印加電界や周囲媒質、電極形状など、さまざまな要因の影響を受ける。今回、前の放電により生じた絶縁材料表面の残留電圧が、次の放電に与える影響について調べた。実験の結果、2回目の放電発生電圧は、1回目の放電の残留電圧を考慮すると、1回目の放電電圧に近い電圧で発生していることが分かった。また、表面電位計の測定方法を考慮すると、1回目の放電と2回目の放電は、ほぼ等しい電圧で発生していることが示唆された。