電気学会全国大会講演要旨
2-068
ポリエーテルイミド絶縁紙とアラミド絶縁紙の耐部分放電性の比較
◎片山 淳・大木義路(早稲田大学)
ポリエーテルイミド繊維を用いた新規絶縁紙の耐部分放電性を,モーター絶縁に広く使用されているアラミド絶縁紙と比較した。すべての試料において,測定中に絶縁破壊が生じる。その絶縁破壊が生じるまでの時間,言い換えると部分放電に耐える時間は,ポリエーテルイミド絶縁紙ではアラミド絶縁紙の約2倍であった。また,同程度の部分放電電荷量が生じたあとで破壊する場合の絶縁破壊痕は,アラミド絶縁紙に比べポリエーテルイミド絶縁紙の方が小さい。これらのことは,ポリエーテルイミド絶縁紙はアラミド絶縁紙よりも耐部分放電性に優れることを示している。