電気学会全国大会講演要旨
2-071
静電吸着法によるコンポジット絶縁材料の試作
◎廣田 翔・村上義信・羽切教雄・武藤浩行・栗本宗明(豊橋技術科学大学)・塩田裕基・釣本崇夫(三菱電機)・長尾雅行(豊橋技術科学大学)
近年、フィラーを添加したコンポジット絶縁材料の開発が各所で進められている。しかし、従来の機械的混合法においては電気的・機械的弱点部となりやすい充填剤粒子の凝集などが問題となる場合があり、コンポジット材料の開発においては粒子の分散性を高めることが重要である。一方、静電吸着法は材料の母体となる主粒子と充填剤粒子の表面電荷をそれぞれ相反するように制御し、静電吸着させることで任意形状・形態の構造体を調整することができ、上記の問題を解決できる可能性が高い。本研究では、静電吸着法を用いてPMMA/アルミナコンポジット材料を試作し、絶縁破壊試験を実施した。