電気学会全国大会講演要旨
2-075
撥水性を有する脂肪族環状エポキシを用いたナノコンポジット材料の特性評価
◎山崎顕一・今井隆浩・尾崎多文・田中元史・浅山雅弘・大迫俊樹(東芝)
プラズマ気流制御用デバイスに用いる誘電体材料の開発として、エポキシ樹脂の耐放電性および耐候性の改良を実施した。エポキシ樹脂には、屋外使用実績のある撥水性を有する脂肪族環状エポキシを用い、また耐放電性を改善するためにナノフィラー(酸化チタンまたは層状シリケート)を分散させ、耐放電性と耐候性の指標の一つである撥水性を評価した。その結果、ナノフィラー充填によって撥水性が低下することなく、放電による侵食を抑制することを確認した。また、放電侵食箇所においても撥水性が維持されることが確認された。