電気学会全国大会講演要旨
2-081
宇宙機表面材料を用いた光電子放出電流の測定
◎野村和史・武田雷蔵・小宮山洋平・三宅弘晃・田中康寛(東京都市大学)・大平正道・奥村哲平・高橋真人(宇宙航空研究開発機構)
宇宙機表面に使用される絶縁材料は宇宙環境により、帯電・放電し宇宙機の誤作動や故障などを引き起こす。そのため、設計段階から宇宙機の帯電電位の解析が必要とされている。電位解析には光電子や二次電子放出の材料物性パラメータが必要となる。そこで、真空紫外光の分光光を用いた光電子放出電流の測定システムの開発を行っている。重水素光源からの照射光は分光器を通る事で115〜400 nmの単波長光に分光される。この分光光はファラデーカップの中心に設けられた照射口を通して試料に照射され、それにより試料から放出された光電子は+50 Vを印加されたファラデーカップによって収集される。今回は金属、高分子材料の量子効率の測定を行った。