電気学会全国大会講演要旨
2-084
イオンビーム照射後の結晶にみられる局所フォノン励起
◎中川幸子(岡山理科大学)
結晶にイオンビームを照射すると、遅くとも数百フェムト秒のうちに、入射エネルギーが物質に移行する。このときにできる欠陥をアニーリングで回復させるには、少なくとも更に数ナノ秒以上は要するが、この移行期間(ピコ秒の世界)を分子動力学で観察すると、結晶性の回復は連続的では無いことがわかる。回復の進行における、基盤温度と入射エネルギーの依存性を紹介する。(173文字)