電気学会全国大会講演要旨
2-085
風車ブレード表面の段差における沿面放電特性
◎永井 智・箕田充志(松江工業専門学校)
風力発電は自然エネルギーを用いた発電利用の一つとして世界的に普及しつつある.一方,大型の風車が設置され設置台数が増加するにつれ落雷による被害もともに増加している.落雷はブレード先端部分からアースに導くことで事故を低減している.しかし,強力な冬季雷はそのエネルギーで風車ブレードを破損させる.このことからブレードの沿面放電に着目し,ブレード表面の形状や材質を変化させることで放電の進展状況を確認し,耐雷ブレードの検討を行うことは落雷被害の防止策となり,発電効率向上に重要な技術課題となる.本研究では実際の落雷を模擬し,高電圧を印加し実験を行ったのでその結果を報告する。