電気学会全国大会講演要旨
2-093
ZnOバリスタ素子の課電時のワットロス挙動に関する検討
○塚本直之・坂本裕樹(セラオン)
雷防護素子としての酸化亜鉛(ZnO)バリスタ素子(以後ZnO素子という)は,回路において被防護機器に対し並列接続で,常に電圧が印加された状態で使用することが多いため,長期課電に対する安定性(課電特性)がサージ耐量性能とともに重要な指標である。 本研究では,焼成温度により厚み1mm 当りの動作開始電圧(V1mA/mm)変化させた直径32mm 厚み36mmのZnO素子を製作し,115℃のオーブン中でV1mAに対する比率を一定とした交流電圧を印加し,WL挙動を調査した。 その結果,V1mA/mm低くなるにつれ,時間に対するWL増加率が高くなることを確認した。また,これらに熱処理を施した場合においても挙動が異なることを確認した。