電気学会全国大会講演要旨
2-096
酸素欠損型TiO2光触媒の光吸収特性と光触媒効果の関係性
◎金子朋矢・荒木翔太・渡来 梢・小越澄雄(東京理科大学)
空気清浄化のためTiO2光触媒が注目を集めている。しかし、TiO2光触媒が機能する光の波長は380nm以下の紫外光のみであり、蛍光灯などの可視光ではその機能をほとんど発揮しない。室内の照明下での利用や、太陽光にも多く含まれている可視光が利用可能になればさらなる処理能力の向上が期待できることから、光触媒の可視光活性化が重要な課題となっている。 本研究ではマイクロ波プラズマを用いて可視光活性化処理した酸素欠損型光触媒を作製し、その光吸収特性を蛍光灯を用いたメチレンブルー脱色実験で性能評価を調査した。結果から、ある光吸収量で可視光光触媒性能がピークとなり、それ以降は吸収が増加するに伴い性能が低下することが明らかになった。