電気学会全国大会講演要旨
2-098
気固界面熱分解法による金属内包カーボンナノチューブの生成に対するレーザ照射効果
◎貝塚健志・相良拓也・胡桃 聡・鈴木 薫(日本大学)
カーボンナノチューブ(CNT) は熱伝導性、電気伝導性、機械的強度などの従来の物質にない優れた特性を有し、次世代のナノ材料として様々な分野への応用が期待されている。近年の研究で、CNTの中空部分に金属が内包した状態のものが発見されている。中でもCNTに強磁性金属を内包した場合、CNTに新たな特性として磁性を付加でき、磁気力顕微鏡への応用が考えられている。応用のためには金属内包CNTの安定した生成、長さ制御などが必要になる。我々は気固界面熱分解法を用いて、金属メッシュ上に金属内包CNTを生成させる研究を行っている。本稿ではCNTを生成する際に半導体レーザを照射し、金属内包CNTの成長を促進させて長さを制御することを実験的に検討した。