電気学会全国大会講演要旨
2-105
金属フタロシアニンを添加したポリチオフェンフィルムの光機能特性
◎神戸裕晃・大中一正・加藤ひとし・竹村 進・島田和宏・松井和則・平松友康(関東学院大学)
本研究では中心金属の異なるフタロシアニン分子を導電性高分子ポリチオフェン膜中に溶媒としてアセトニトリルまたはトルエンを用い,拡散法にて添加した試料を合成し,蛍光測定,蛍光寿命測定で光機能特性を,またXPS測定で発光起源を調べた。PT膜に拡散法でフタロシアニン分子をドープすることにより,特徴的な蛍光発光ピークが観測された。XPS測定では,C1s,N1sの測定に於いてアセトニトリルを使用することによって低エネルギー側に新たな成分が現れた.このことにより溶媒によってフタロシアニン中のベンゼン環,メソ位の電子状態が異なり.それが蛍光波長に影響した。