電気学会全国大会講演要旨
2-124
超磁歪素子を用いたキャビテーションによる殺菌効果
◎中村翔太郎・山田外史・柿川真紀子・上野敏幸(金沢大学)
本研究では,超磁歪素子Terfenol-Dを用いたキャビテーション発生装置と光触媒である二酸化チタン(TiO2)を利用し,キャビテーションの圧力衝撃波およびTiO2励起から発生するラジカルにより,水質汚染の原因となる微生物を殺菌することで水質浄化を行うことを目的としている.ここで,これまでの研究から,この機構によるウイルスMS2ファージおよび大腸菌XL1-Blueの不活性化・殺菌およびそのメカニズムが明らかとなった.そして,自然界の菌類に対するキャビテーションおよびラジカルの効果を検証するため,大学周辺にある2級河川の支流の水を採取し,その水を使った殺菌効果の検証を行った.