電気学会全国大会講演要旨
2-125
磁気マーカーと磁気緩和測定法を用いた液相免疫検査法の開発
◎平田智一・浅井政樹・Kabir Bhuiya Anwarul・吉田 敬・圓福敬二(九州大学大学院システム情報科学府)
本研究では磁気マーカーを用いたバイオ免疫検査法を開発している。磁気センサとしてMRセンサとFGセンサを用いたシステムを試作し、磁気緩和測定法によって液相での高分子ポリマーに固定したビオチンの検出及び検出信号の比較を行った。本装置の検出感度を調べるため、磁気マーカーを乾燥させた後に外部磁界を印加し、残留磁気を測定することで磁気マーカーからの信号を検出した。検出限界量はMRセンサで10ng,FGセンサでは30ngであった。次に磁気マーカーとポリマー粒子を結合させ、液相でポリマー粒子の検出を行った。ポリマー粒子の検出限界はそれぞれ5000個であった。またMRセンサによる検出信号の大きさはFGセンサからの信号より大きいことが分かった。