電気学会全国大会講演要旨
2-129
簡易ベクトル磁気特性測定システムの開発
◎甲斐祐一郎(大分県産業創造機構, 大分大学)・槌田雄二・戸高 孝・榎園正人(大分大学)
モータやアクチュエータには高効率・高出力が要求されており,鉄心材料である電磁鋼板の有効活用技術が必要である。機器の加工・組み立て工程時において,電磁鋼板磁気特性のバラつきや熱処理などによる特性向上を判定することが必要となる。本論文では、簡便かつ迅速に電磁鋼板のベクトル磁気特性を測定可能なシステムを開発した。本システムは、アナログ波形回路にて磁束密度波形を制御するため、測定時間の短縮を図った。また、励磁コアに巻いた検出コイルと励磁コアに流れる励磁電流から磁束密度及び磁界強度ベクトルを測定した。本システムを用いることによって異なるグレードの無方向性電磁鋼板の磁気損失を評価可能である。