電気学会全国大会講演要旨
2-133
円筒状磁石の対向配置による一様磁界発生条件の検討
◎丸野将太郎・田代晋久・脇若弘之(信州大学)
対向配置磁石はシャフトモータ,自己発電型振動スイッチ,磁気歯車などに応用されている。2つの円筒形磁石のN極同士を対向配置し近づけていくと,軸方向に反発力が働くとともに,大きな径方向磁界を発生できる。ギャップ間に円筒状磁性体を挟むと,磁性体軸方向にS極,径方向にN極が生まれ,2つの磁石は磁性体に吸着される。磁性体の形状を変えることで径方向に発生する磁界の大きさに強弱を付けることができる。一方,磁石形状およびギャップ等のパラメータと径方向磁界の関係について詳細に調査された例は少ない。本報告では,2つの円筒形磁石間のギャップ長と中心軸からの距離をパラメータとし,径方向磁界の一様性について調査を行ったので報告する。