電気学会全国大会講演要旨
2-137
電磁誘導型非接触電力伝送における負荷電圧変動の安定化
◎太田佑貴・加藤健太郎・田倉哲也・佐藤文博・松木英敏・佐藤忠邦(東北大学)
電磁誘導を用いた非接触電力伝送技術は,モバイル機器や電気自動車などの充電方式として期待される技術である.本方式に対しては,給電範囲の拡大や効率改善の手法を中心に検討が行われてきたが,給電対象の多くは定電圧電源を要求する.マルチ給電ステーションや無線電力ルータなどへの応用を考えると,複数の受電側の負荷変動があっても出力電圧が安定していることが求められる.本検討では,受電回路のインピーダンスマッチング方式を変え,負荷電圧変動の安定化について検討を行った.その結果,負荷電圧の特性は一定の関係式で表せることがわかり,電圧安定化に向けた設計指針を得ることができた.