電気学会全国大会講演要旨
2-141
感度/測定レンジ可変型電流センサの基礎検討
◎曽根原 誠・結城 恵・佐藤敏郎(信州大学)・池田賢司(太陽誘電)
携帯電話や電気自動車(EV)など様々な電気・電子機器には,磁気抵抗(MR)効果や磁気Kerr効果などを用いた磁性体利用型磁界(電流)センサが多用されている.これらセンサの感度と測定レンジにはトレードオフの関係がある.例えばEVなどでの利用を考えた場合,高速時では大電流を測定する必要がある一方で,低速時では小電流を高精度に測定しなければならず,両ケースを満足できない.そこで筆者らは,軟磁性膜とバイアス磁界発生用磁石膜,着磁用コイルを組み合わせた構造を有する感度/測定レンジ可変型電流センサの研究を進めている.当日は本方式の動作原理と基礎実験の結果について発表する.