電気学会全国大会講演要旨
2-148
圧縮応力が偏磁条件下の電磁鋼板の磁気特性に及ぼす影響
◎森 直人・高橋則雄・中野正典・宮城大輔(岡山大学)
実機では回転機などの駆動制御に用いられるインバータにより高調波が発生し、マイナーループが生じているが、機器の設計開発においてこのマイナーループの磁気特性などを理解することは重要である。これまでに電磁鋼板の面に平行な方向の圧縮応力が磁気特性の劣化に大きく影響することが報告されている。しかしながら、圧縮応力が印加された場合のマイナーループ鉄損についての測定はほとんど行われておらず、応力を印加して直流偏磁させた時の磁気特性の測定法を確立するとともに、磁気特性を評価する必要がある。今回、電磁鋼板に圧縮応力を印加し、直流偏磁下の磁気特性を5mHzの低周波で測定するシステムを構築し、初期磁化曲線上のマイナーループ鉄損の測定を行ったので報告する。