電気学会全国大会講演要旨
2-151
電圧形PWMインバータの変調度とDC電圧が無方向性電磁鋼板の鉄損に与える影響
河邊盛男・野見山琢磨・塩崎 明(シンフォニアテクノロジー)・◎貝原浩紀・高橋則雄・中野正典(岡山大学)
回転機を制御するためにPWM(Pulse Width Modulation)インバータによる励磁が一般的に用いられている。一般に実機では、インバータの電源の直流電圧VDCを一定にし、変調度を変化させることで制御が行われている。ゆえに、より実機に近い使用環境で鉄損を評価するためには、インバータの電源の直流電圧VDCを一定にした状態で評価することが必要になる。本報告では、変調度m、直流電圧VDCが、リング試料にPWMインバータ電圧を印加した場合の鉄損Wに及ぼす影響の検討結果を示すとともに、その際のインバータのパルス電圧、磁束やヒステリシスループの振る舞いについて述べる。なお、今回は最大磁束密度Bmを一定にするために、インバータの変調度mを変化させて制御を行った。