電気学会全国大会講演要旨
2-152
PWMインバータ励磁下で無方向性電磁鋼板の厚みがスイッチング周波数によって鉄損に及ぼす影響
◎山田 諒・藤﨑敬介(豊田工業大学)
自動車や家電製品で益々多様化している回転機は,電磁鋼板を励磁して使用しており,その素材特性を把握することは大切である.一般的に電磁鋼板の鉄損評価は,材料の国内外での統一評価のために,高調波成分を含まないきれいな磁束正弦波条件で行われる.しかし,電磁鋼板が使われる回転機では,速度制御が容易だが時間高調波を含む,PWMインバータで励磁している.そこで,モーター駆動時の効率を考える場合,インバータ励磁での損失を評価することは大切であるといえる.本報告では,電磁鋼板をインバータのPWM制御でスイッチング周波数を変化させた時の鉄損値を測定し,正弦波励磁での鉄損値と比較することでスイッチング周波数と電磁鋼板の厚みによる鉄損への影響を評価することを目的とする.