電気学会全国大会講演要旨
3-008
湿式電極における皮膚バリア機能評価のための皮膚インピーダンスモデルの構築
○山本尚武(姫路獨協大学)・白井喜代子・楠原俊昌・中村隆夫(岡山大学)
皮膚のバリア機能評価をアドミタンス皮膚水分計およびインピーダンスメータを用いて行った。角質層の段階的な剥離により、Cole-Coleの円弧則に従う皮膚インピーダンス軌跡は除々に小さくなった。角質層の剥離は皮膚のバリア機能を低下させると推測される。皮膚インピーダンス実測値で皮膚のバリア機能を評価することは妥当と考えられる。皮膚インピーダンスを特徴付けるCole-Cole円弧の3パラメータである、円弧の大きさZ0、特性周波数fm、緩和時間の分布の程度βとバリア機能との関係を考察した。主成分分析の検討により第1主成分にバリア機能が表現された。これを用いてバリア機能を評価することが可能と考える。