電気学会全国大会講演要旨
3-012
メラニンに対する赤外レーザーの波長依存性
○河本敬子(近畿大学)・桑島史欣(福井工業大学)
赤外のレーザー光は,皮下に存在するメラニン色素に対して選択的に吸収され易いため,良性の色素性疾患治療に有効であり,レーザー脱毛にも応用できる.しかし,同じ用途に対して様々な波長のレーザーが用いられており,最適な波長も明らかとなっていない.また,これまでのレーザー装置は巨大,高価かつ使用に専門的知識を必要とする.一方,個人向けに売られている商品は,波長,出力,照射範囲などが曖昧となっている.本研究では,小型,軽量で安価なレーザー装置(半導体レーザー)を作成し,半導体レーザーを数種類用いて,波長による黒色色素の温度変化から,最適条件,及び,レーザー強度を調査する.今回は,メラニンへの影響を調べるためにメラニンに対する赤外レーザーの波長依存性を調査した.