電気学会全国大会講演要旨
3-035
Study about the Preference Evaluation of Taste based on Measurement of Brain Activity
◎浅野裕俊・斎藤良徳・井出英人(青山学院大学)
食品業界において食品に対する嗜好の研究が盛んに行われている。嗜好検査は市場調査を行う上で重要な指標であるが、人の嗜好は味や食感のような食品特性の他に体調や気分などの生理心理状態や情報・文化などの知識・経験にも影響を受ける。官能評価は食品特性を主観的に評価できる半面、客観性が乏しく曖昧性を含むことから、客観評価手法の開発が求められている。我々はこれまで客観評価手法の確立を目的として、前頭葉部脳活動と味嗜好に関する関係性について研究してきた。本研究では、味刺激強度の違いが脳活動に与える影響について検討した。実験の結果、味刺激強度に関わらず、本手法によって味嗜好を客観評価できる可能性を示した。