電気学会全国大会講演要旨
3-051
自然環境下における移動する人物の高精度検出ならびにその自動追跡
◎栗原良太・中村 納(工学院大学)
本稿では、自然環境下における照明変動や、人物のオクルージョンに考慮した、人物追跡アルゴリズムを提案する。 抽出処理では、移動物体を可変フレーム間差分法によって検出し、雑音除去処理によってオブジェクトを抽出する。 追跡処理では、移動ベクトルや位置情報、テクスチャー情報などの複数の情報を用いて追跡を行う。オクルージョンの問題を解決するため、可変サイズのテンプレートを用いる。更に、オブジェクトの動き方に着目し、移動ベクトルを用いて複数のオブジェクトから人物領域のみを識別し、追跡する。 この手法によって、照明変動や人物の大きさの変化、オクルージョンが発生する環境下でも安定した人物追跡を実現した。