電気学会全国大会講演要旨
3-053
Saliency Mapに基づくインタラクティブ画像セグメンテーション
◎祗園大輝・滝本裕則・岸原充佳・大久保賢祐(岡山県立大学)
画像処理において一枚の画像から特定の領域を切り出す処理としてセグメンテーション問題があり,直感的かつシンプルな操作によるインタラクティブなセグメンテーション法が望まれている.本研究では,Saliency Mapとグラフカットに基づくインタラクティブな画像セグメンテーション手法を提案する.まず,ユーザはseedとして得たい物体の一部を指定する.次に,seedをもとに色分布に基づくSaliency Mapを求める.最後に,得られた矩形とSaliency Mapを用いてグラフを作成し,グラフカット法によって画像のセグメンテーションを実現する.さらに,隣接画素の関係として拡張近傍を用いることにより,繰り返しではなく一度だけのグラフカットによりセグメンテーションが可能である.