電気学会全国大会講演要旨
3-083
触覚通信におけるデータ伝送の一検討
◎鈴木 希・桂 誠一郎(慶應義塾大学)
近年,視覚情報や聴覚情報に続き触覚情報の伝送を目的とする研究が盛んに行われている。触覚伝送技術は様々な分野への応用が期待されており,災害救助用ロボットや救急車における遠隔手術ロボットなどへの応用が考えられる。これらのシステムを実現するためには移動体通信を用いた触覚伝送が必要である。これまで,ネットワークを介した触覚伝送の研究は多くあるが,2つのシステムは移動しないものと想定されていた。しかし,今後触覚伝送の実用化に向け移動体通信の特性を考慮した触覚伝送方式を考えることは重要である。本研究ではドップラーシフトによる周波数の変動が触覚伝送においてどのような影響を及ぼすかを検証する。