電気学会全国大会講演要旨
3-086
温熱環境最適化省エネ対策システムの有効性の検討
◎中田健司(テンパール工業)・金崎康成・増谷文弥(広島工業大学)・歌谷昌弘(広島国際学院大学)・永田 武(広島工業大学)
本研究は熱的快適性の指標であるPMVを用いてエアコンの温度設定制御を行う温熱環境最適化省エネ対策システムの快適性,省エネ性等有効性の検討を行うものである。システムはグローバルコントローラ,分散コントローラ,簡易型パワーメータで構成され,それぞれの情報通信にはTCP/IP通信を用いる。また,分散コントローラに内蔵した赤外線通信機能を用いてエアコンの温度設定を可能としている。有効性確認のため冬期に実験を行った結果,PMVを指標として制御し目標値よりも快適時にエアコンを停止させる提案の制御フローの場合は,PMVを元に連続的に制御し続けた場合と比較し快適性を維持しつつ省エネ性にも優れることを確認した。