電気学会全国大会講演要旨
3-090
明るさ感を取り入れた自律的省エネ照明の構築
◎杉田亮太・牧野亜紀・小野景子(龍谷大学)・三木光範(同志社大学)
オフィス全体の消費エネルギーのうち約25%は照明が占めており、オフィスにおける照明の電力削減は重要でかつ緊急の課題である。オフィスにおいては一定に照らす照明が主流であったが、我々は「自律分散最適化アルゴリズムを用いた省エネ型照明」を提案し、省エネルギーの観点からは高い効果を示した。照明はこれまで照度をもとに制御されることが多かったが、「明るさ感:Feu」という指標が重要であるという研究が最近、注目されている。本研究ではこの明るさ感を天井照明の制御に組込み、明るさ感によって照明の光度を自律的に制御する「明るさ感を取り入れた自律的な照明制御」手法を提案し有効性を検証することで、執務者の快適性向上と更なる照明の消費電力の削減を目指す。