電気学会全国大会講演要旨
3-108
微生物カウンタ開発のための液滴形成の安定化と液滴内反応の高効率化
◎有留克洋・高畑祐人・三宅 亮・村上裕二(広島大学)
食品や医療の衛生管理,水質検査において,微生物検査は非常に重要である。迅速な検査と定量性の両方が求められているが、従来法では両立できていない。そこで我々はATP 法を元にサンプル液を微小液滴に分割して検査する微生物カウンタの開発を進めている。本研究では、1時間程度の検査時間を目標としているが、液を流し続けると液滴形成に支障をきたすことが判明した。そこで今回は3Dシースフロー流路構造と屈曲部を持った流路を形成し、液滴形成を行い評価した。その結果3Dシースフローにすることで液滴形成を安定化でき、また流路屈曲部により試薬混合を効率的に行えることが判明したので報告する。