電気学会全国大会講演要旨
3-116
CMOSチップ搭載フォーク形人工視覚デバイスの作製
◎平松祐樹・東丸幸江・北尾拓也・伊藤卓祐・野田俊彦・笹川清隆・徳田 崇(奈良先端科学技術大学院大学)・寺澤靖雄(ニデック)・神田寛行・不二門 尚(大阪大学)・太田 淳(奈良先端科学技術大学院大学)
本研究では,網膜の離れた2ヶ所に埋植可能なフォーク形のデバイスを作製した.チップに刺激電流生成回路,動作制御回路を搭載した.電流生成回路で発生させる刺激電流の大きさは,制御信号により設定可能で,制御対象となるチップはIDにより選択可能である.人工視覚デバイスのフォーク部の先端に弾丸形電極とチップが2つずつ搭載されている. CMOSチップをフリップチップボンディングによりフレキシブル基板に実装し,各チップの直近に弾丸形電極を搭載した.その後防水および生体適合性向上のために,デバイス表面をパリレンでコーティングした.作製した人工視覚デバイスは生体模擬材料などで機能実証を行い,さらに動物実験も行う予定である.