電気学会全国大会講演要旨
3-118
オプトジェネティクス応用のための光源アレイ搭載型CMOSイメージセンサ
◎宮谷友彰・木村大志・Yosmongkol Sawadsaringkarn・前澤安代・小林琢磨・野田俊彦・笹川清隆・徳田 崇・太田 淳(奈良先端科学技術大学院大学)
近年、遺伝子工学と光学を組み合わせて神経細胞の活動を制御するオプトジェネティクス(光遺伝学)分野が大きな進展を見せている。この技術では、特定波長の光によって活性化する膜タンパク質を遺伝子導入して任意のニューロンに発現させ、そのニューロンを選択的に興奮、あるいは抑制させることができる。 本研究ではオプトジェネティクスに応用可能なCMOSバイオイメージセンサを開発した。このセンサでは光学イメージの取得と同時に、画素アレイを利用した電位イメージングや電流注入が可能であり、光源アレイを搭載することにより任意の位置での光刺激を行う機能を実現した。LEDアレイをフリップチップ実装したセンサのアドレス機能を用いて任意のLEDを点灯させることに成功した。