電気学会全国大会講演要旨
3-128
クロスオーバー周波数計測による金ナノ粒子の誘電泳動特性の検証
◎山崎 伸(首都大学東京)
近年、ナノサイズコロイド粒子のボトムアッププロセスによる極微小デバイスの構築が注目されている。デバイス構築に必須となる粒子操作技術の一つとして、誘電泳動(Dielectrophoresis: DEP)が利用されている。DEP操作では、印加電圧や駆動周波数の調整のみにより粒子の挙動を簡単に制御できる。ただし、ナノ粒子は表面電荷の影響を強く受ける。現在、ラテックス粒子での定量的評価がされているが、金属ナノ粒子の定量的評価は少ない。 本研究では、交流電界中に置かれた金属ナノ粒子の挙動及び捕集形状を観察することにより、誘電泳動特性を定量的に解析することを目的としている。本報告では金ナノ粒子における誘電泳動特性を検証した。