電気学会全国大会講演要旨
3-129
超音波による電力伝送システムの開発
○松崎浩通・森田章寛・福島未香・奥田 眞・青柳 稔(日本工業大学)
今日、心臓ペースメーカや人工心臓など体内器官の機能の代行、補助あるいは監視する機器が開発され使用されている。これら体内埋め込み型電子機器は外界より隔離された状態であるため電源の確保が問題となる。現在は、電池の寿命のたびに手術を行い交換している。このような現状を考えると、埋め込み型電子機器の電源のエネルギーを体外より補助的に供給するシステムが有効であり、それにより、機器の寿命を大幅に改善できると考えられる。本研究では、超音波により体内埋め込み型デバイスに電力伝送を行うことを目的としている。寒天ファントムを通して電力伝送実験を行った結果を報告する。その結果、最大伝送効率9.5%を得ることができた。