電気学会全国大会講演要旨
3-142
陰イオン・陽イオン性界面活性剤を用いた LB膜味覚センサによる高甘味度甘味料測定
◎浅見哲也・長谷川有貴・内田秀和・谷治 環(埼玉大学)
本研究では、膜材料として陰イオン性の親水基を持つステアリン酸に加え、陽イオン性の親水基を持つジメチルジステアリルアンモニウムブロミド(DODA(Br))を用いてLB膜味覚センサを作製し、高甘味度甘味料(アセスルファムK)に対する応答特性について検討した。 アセスルファムKに対する応答を比較すると、ステアリン酸LB膜の方がDODA(Br)LB膜より大きな応答が得られたが、アスパルテームに対する応答を比較すると、DODA(Br)の方が高い応答が得られた。 以上の結果から、陽イオン・陰イオン性界面活性剤を用いたLB膜味覚センサを用いることで、多種の高甘味度甘味料をそれぞれ選択的に検出することのできるセンサの開発が可能であることが示唆された。