電気学会全国大会講演要旨
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局在表面プラズモン共鳴による匂いイメージングセンサ
○劉 傳軍・大田真菜美・陳 斌・林 健司(九州大学)
現在、ガスセンサを移動用ロボットに積んで、空間のガス濃度分布をイメージングしたり、ガスの発生源を検知したりする研究が盛んである。このような環境を認識しながら動作する自律機械には、秒単位で応答する高速なガスセンサが望ましい。しかし、従来式のガスセンサは応答・回復時間が長く、ポイント測定であるため匂い空間の認識には適さない。そのため、本研究はガラス表面に蒸着した金、銀などの金属ナノ粒子(MNPs)の局在表面プラズモン(Localized Surface Plasmon Resonance: LSPR)現象に着目し、匂いに対し高速な応答および空間の濃度分布をイメージングできるセンサデバイスを開発した。