電気学会全国大会講演要旨
3-161
FBGによる崖崩れ予知センサの開発
◎白石健太・唐澤麻衣・平山郁巳(北海道工業大学)・佐々木一正(光防災センシング振興協会)・三橋龍一(北海道工業大学)
近年、様々な自然災害が多発し、洪水や崖崩れを予測する防災センシング技術が重要となっている。また、トンネルや橋梁の老朽化も大きな課題となっており、ヘルスモニタリング技術の必要性も高まっている。このような目的に利用するために、FBG(Fiber Bragg Grating)をセンサとして用いた防災センサシステムの普及が進められている。光ファイバ自体は腐食しないばかりでなく、絶縁体であるため漏電や雷による電磁雑音の影響を受けないという利点がある。また高感度であるため、災害発生の予兆となる僅かな変化を捉えることができる。このようなセンサを危険と思われるあらゆるところに設置することで、社会の安全安心は高まると思われる。特に土砂崩れの予知はこのようなセンサを効果的に利用できると期待されることから、このシステムの実用化を目的とした開発を行ったので報告する。