電気学会全国大会講演要旨
3-162
濃縮管を用いた実時間質量分析器の飲料検知への応用
◎今井英貴・中本高道(東京工業大学)
食品飲料の製造では微量を飲料の自動検出技術が望まれている。本研究ではその検知に実時間質量分析器を用いることを考えた。他のセンサでは湿度の影響が問題となるが、実時間質量分析器ならば水分と無関係のm/zを用いることでその問題を解決できる。さらに低揮発性香気成分に対する感度を補うために濃縮管と組み合わせることを提案した。濃縮管はステンレスチューブに活性炭を詰めたものを用い、エタノールで特性評価した後、清涼飲料水の匂いの濃縮、測定を行った。その結果、湿度の影響を受けずに質量分析器による検知が十分可能であることが判明した。