電気学会全国大会講演要旨
4-011
反共振フィルタ適用LLC共振形DC-DCコンバータにおける整流回路方式の実証比較
◎水谷大斗・三島智和(神戸大学)・大上泰幸・福本佳樹(ダイヘン)・中岡睦雄(慶南大学)
従来LLCコンバータでは,PFM制御による出力電圧の降圧制御が困難となる。その問題点を解消するため,高周波トランス1次側にLC反共振フィルタを適用し,2次側に倍電圧整流回路を採用したLLCコンバータを提案している。しかし,倍電圧整流方式では,1次側インバータで大電流を処理する場合,反共振フィルタでの電圧・電流ストレスが顕著になり,電力変換効率を低下させる要因となる。そこで,フルブリッジダイオード整流方式を適用した提案回路では,その問題点を改善することをシミュレーションにより明らかにしている。本稿では,倍電圧整流方式とフルブリッジダイオード整流方式について,実験試作機を用いて反共振フィルタでの電圧・電流ストレスおよび電力変換効率を評価したので報告する。