電気学会全国大会講演要旨
4-027
200 kHz,5 kW 三相-単相マトリックスコンバータの重負荷時出力電圧波形改善法
◎高山裕次・野口季彦(静岡大学)
筆者らはこれまでに200 kHz 出力三相-単相マトリックスコンバータにおいて軽負荷時の制御法に関して検討し,シミュレーションで運転特性を確認してきた。しかし,重負荷時の運転特性に関しては検討していない。本稿では重負荷時における問題点を述べるとともに,それをスイッチングパターンの変更により改善し,シミュレーションにて評価した。重負荷時における運転特性について,従来法と提案法のスイッチングパターンを用いて運転特性を比較した。シミュレーション結果より,負荷電流の極性切り換わりにおいて還流モードを適用することで出力のサージ電圧を回避し,さらに還流時間を短くすることにより入力電流の総合歪率を改善できることを示した。