電気学会全国大会講演要旨
4-029
位相検出式最大電圧変調を用いた3レベルNPCインバータの電圧利用率の向上
◎伊藤拓巳・塚越昌彦・中村雅史(東芝三菱電機産業システム)
電圧形インバータによるACモータの産業ドライブシステムにおいて、変換器の電圧利用率の向上が望まれている。これまで、高圧大容量のデバイス開発と3レベルNPCインバータの主回路技術の開発がこれを後押ししてきたが、大電力産業用インバータに対しては、更なる変換器容量の利用率向上が求められている。本稿では、キャリア比較PWM方式を基本とした3レベルNPCインバータにおいて、電圧利用率を向上させる位相検出式最大電圧変調を提案し、理論・実験双方からその有用性について検討したので報告する。