電気学会全国大会講演要旨
4-033
ハイブリッド形インバータの出力分担制御の検討
○久保光司・林 和彦(名城大学)
地球温暖化対策として、燃料電池などの分散電源が注目されている。しかし直流出力であるため、系統と連系して使用するためには交流に変換する装置が必要である。本研究では、電圧形と電流形インバータを組み合わせたハイブリッド形インバータを提案する。本方式ではスイッチを19個も用いており、素子数が多くなるが、小容量の並列フィルタで出力電圧波形を低ひずみ化できる。今回は、インバータと系統との間で行う電力供給の分担制御特性を、シミュレーションにより検討した。有効分電流制御を行うことにより、インバータから供給される有効電力の分担割合を任意の値に制御できることが確認できた。