電気学会全国大会講演要旨
4-038
マルチレベル変換器の高パワー密度化に向けた実装を考慮した体積評価
◎小原秀嶺・佐藤之彦(千葉大学)
マルチレベルインバータは、出力電圧を多段化することで本質的に正弦波状の波形を得ることができ、電磁ノイズも低減できるクリーンなインバータである。 しかし、マルチレベルインバータは多くの素子が必要となるため、変換器全体の体積が大きくなってしまう。このような背景から、各種マルチレベル変換器の体積に関する検討がなされてきたが、これまでは実際の実装で避けられないスペースなどが考慮されていなかった。 本稿では、マルチレベルインバータの高パワー密度化に向けて、回路方式や素子の選定、実装方法の工夫により小型化を追求した試作機を製作し、その特性と体積を評価することで、マルチレベルインバータの実用化可能性を実証した。