電気学会全国大会講演要旨
4-044
12パルス整流装置の入出力特性の検討
◎江口 裕・林 和彦(名城大学)
従来から大容量電源装置の整流回路には発生損失の少ないダイオード・サイリスタ整流器が広く使われているが、これらは入力電流に高調波を多く含むため電源系統や他の電気機器に悪影響を与える。 本研究では、入力電流の歪が小さく、直流電圧を一定に制御可能、更に大容量化が比較的容易である12パルス型整流器の入出力特性をシミュレーションにより検討した。シミュレーションでは出力電圧600[V]、定格200[kW]の整流装置を検討した結果、定格負荷における系統電流のTHDは3.46[%]、力率をほぼ1、変換効率94.5[%]という成果が得られた。