電気学会全国大会講演要旨
4-051
位相シフトPWM制御を用いたモジュラー・マルチレベル・カスケード変換器(MMCC-SSBC)のSTATCOMへの応用 -III. シミュレーションによるFRT(Fault-Ride-Through)性能の検証-
柴野勇士・新村直人・○赤木泰文(東京工業大学)
近年,6.6 kV 配電系統における太陽光発電の大量導入に伴って,自励無効電力補償装置(STATCOM)の柱上設置が注目されている。筆者らは柱上設置STATCOM の回路方式として,モジュラー・マルチレベル・カスケード変換器(MMCC-SSBC)を検討している。 STATCOM は系統用制御機器のため,瞬時電圧低下(以下,瞬低)に代表される系統事故時に対しFRT(Fault-Ride-Through:運転継続) 性能の検証が必須となる。 本論文では,回路シミュレーション(EMTDC/PSCAD) によりMMCC-SSBC を主回路に採用したSTATCOM にとって最も過酷な一線電圧低下に対するFRT 性能を検討する。